France bans free refills on soft drinks
フランスでソフトドリンクの無料おかわり禁止
The French government has placed a ban on the practice of offering free refills on sugary soft drinks such as cola or sports drinks.
フランス政府は砂糖の入ったソフトドリンク、コーラやスポーツドリンクなど無料でおかわりを提供する習慣を禁止した。
This is a part of a growing trend in many countries and regions to reduce the use of drinks high in sugar. Some nations like Mexico have begun taxing them.
これは糖分の高い飲み物の利用量を減らすため、多くの国々や地域で増加している流行の一部だ。いくつかの国、メキシコなどでは税金をかけるようになっている。
France’s obesity rate is slightly lower than the European average, but it has been on the rise lately.
フランスの肥満率はわずかにヨーロッパ平均より低いが、最近は上昇中だ。
ドリンクバー禁止
今回、フランスで違法となったのは「固定された金額で無制限のソフトドリンクを提供」や「無料で無制限のソフトドリンクの提供」です。
日本のファミレスにある「ドリンクバー」のようなセルフサービスは、soda fountains(ソーダの泉)などと呼ばれ各国に似たようなものがありますが、これらも規制の対象になっています。
今回の規制の前にすでにソフトドリンクに税金がかけられたり、学校から自動販売機が撤去されるなど、特に若い世代への肥満の抑制が狙いになっています。
有名なオランジーナ(Orangina)も炭酸飲料なので税金の対象です。WHOがそもそも砂糖入りの炭酸飲料に対して税金をかけることを推奨しています。
肉の調理にも使うのでちょっと性質が異なりますが、すでにメキシコではコーラに10%の税金がかけらています。
またアメリカでも「スーパーサイズ」の販売を禁止する動きがあったりと、砂糖入りの炭酸飲料を抑制する動きが世界的に高まっています。
ヨーロッパ各国の肥満率
ヨーロッパ全体で18歳以上の肥満率は15.9%で、フランスは15.3%とわずかに低い程度で年々増加傾向にあります。
ヨーロッパ主要諸国の18歳以上の肥満率は以下の通りです。
イギリス 20.1%
ドイツ 16.9%
スペイン 16.7%
ベルギー 14.0%
マルタ共和国 26.0%
イタリア 10.7%
ギリシャ 17.3%
オランダ 13.3%
ポルトガル 16.6%
European Health Interview Survey(eurostat / pdf)
肥満を図るのにはボディマス指数(BMI / Body Mass Index)が用いられ、これが30以上で肥満となります。
参考までに2014年のWHOの肥満率のデータではアメリカは35.0%、日本は3.5%程度になっています。先進国の中では日本はかなり低いほうです。
途上国での肥満問題
アメリカの肥満問題はよく取り上げられますが、世界的には途上国の肥満が大きな社会問題になっています。
サモアなど国民の4割以上が肥満と判定されています。
背景には経済が発展してエネルギー過多で安価なファーストフードが流れ込んでいること。
収入が増加して都市部への移住が進み、穀物やイモ類より肉や脂肪、砂糖を多く食べるようになった食生活の変化。
従来の農村での作業からデスクワークに変化したことによる運動不足などが原因としてあげられています。