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アマゾンが販売するマハトマ・ガンジーのサンダルでインドが激怒

ガンジーのサンダル

India outraged by Gandhi flip-flops on Amazon

アマゾンが販売するマハトマ・ガンジーのサンダルでインドが激怒

Online retailer Amazon upset the nation of India recently by offering pairs of flip-flops with an image of Mahatma Gandhi on their soles on their US website.

オンライン小売のアマゾンが最近になってインドを怒らせている。アメリカのウェブサイトでマハトマ・ガンジーの写真が靴底に貼られたサンダルを提供したためだ。

By encouraging people to step on the face of the man who liberated India through non-violence, the Indian Secretary of Economic Affairs tweeted that Amazon should stop or their “indifference will be at [their] own peril.”

非暴力によってインドを解放した人物の顔を踏みつけることを推奨する行為に、インドの経済担当の大臣はアマゾンに対してやめるべきだ、さもないと「無関心が危険にさらす」とツイートした。

Amazon had earlier drawn the ire of India by selling doormats with the country’s flag printed on it. The company says that both products were from third-party sellers and no offence was intended.

アマゾンは以前にも、インド国旗がプリントされたドアマットを販売してインドの怒りを買っていた。同社は商品は共に、第3者(アマゾンに出品する会社)によるものであって、攻撃的な意図はないと言っている。




ちょっとした外交問題に

アメリカの通販サイトAmazonが「インド独立の父」として知られる「マハトマ・ガンジー」の顔写真入りのサンダルを販売し、「インド独立の父に対する侮辱」として非難の声が殺到しています。

このサンダル販売の少し前に、Amazonが「インドの国旗柄の玄関マット」を発売していることがネットで拡散し、インドのスシュマ・スワラジ外相がツイッターを使い猛抗議しました。

短時間に連続して投稿したことからも、スシュマ・スワラジ外相の強い抗議の意志が伺えます。

「ただちに対応されなければ、Amazon従業員へのビザは発給しない。すでに発行されているビザも取り消す。」ともツイートしたほどです。

Amazonはサイトから商品を削除しスワラジ外相に謝罪しましたが、インド国内ではAmazonの不買宣言やアプリのアンインストールも相次ぎました。

そんな中、続いて起こった「ガンジーのサンダル販売」は、インド国民のさらなる怒りに火をつけた形となり、騒ぎは収束するどころか悪化しました。

「インドではアマゾンを禁止するべきだ。彼らは一線を越えた。非常識だ!」などと非難するユーザーの投稿が相次いでいます。

このサンダルは、16.99ドル(約1900円)で販売されていました。玄関マットとサンダルを販売した業者はそれぞれ別の業者でしたが、どちらの商品もサイト上から削除されました。

AFPBBニュースによると、インド外務省は14日、「外部の販売業者に通販サイトを提供するならば、インド人の機微や心情に配慮するべきだ」とAmazonに伝えるよう駐米インド大使に指示したとのことです。

他の国旗なら問題なし?

日本のAmazonでもカナダやアメリカの国旗柄の玄関マットが普通に販売されています。カナダの製品には「かわいい玄関マット」「おしゃれな国旗柄」と説明文がついています。

しかし、このことが各国で大きな問題になっているというニュースを目にしません。国民性やその国の歴史、もしくは宗教上の問題が複雑に絡み合っており、国によって反応が大きく違うことが感じられます。

また、Amazonとは関係ありませんが、AFPBBニュースが昨年12月にスリランカで起こった同じような出来事を取り上げています。

税関当局がブッダ(仏陀)の絵柄が入ったエプロン類の積送品を「仏教徒に対する侮辱」にあたるとして没収しています。

しかし大量のエプロンを没収したものの、宗教上の理由から商品を廃棄するわけにもいかず、処置に困惑しているとのことです。

インドにおけるガンジーの偉大さ

インド人にとってガンジーとはどのような存在なのかを調べてまとめてみました。今回のニュースにあるようなインド人の激高を理解するための参考にしてください。

マハトマ・ガンジー(ガンディー)は、「インド独立の父」として知られる「非暴力不服従」を提唱した宗教家・政治指導者です。

ガンジーがとった断食によって注目を集める抗議手法:ハンガー・ストライキ(Hunger strike)は、非暴力抵抗運動の方法の一つとして今日でも用いられています。

ガンジーの本名はモーハンダース・カラムチャンド・ガーンディーですが、インドの言葉で「偉大なる魂」を意味する「マハトマ」をつけて「マハトマ・ガンジー」として広く知られています。

1869年にインドの庶民階級に生まれ、幼少時代の成績や素行の悪さがさまざまな資料で語られていますが、一方で母の教えを守り、勉強好きな内気な少年だったという正反対の資料もあります。

18才でイギリスに留学し弁護士資格を取得しました。

その後、当時イギリス領だった南アフリカへ渡り開業し、白人によるインド系移民への激しい人種差別を目の当たりにし、彼らの法的権利を擁護する活動に従事しました。

40代半ばにインドに戻ってからは独立運動をするインド国民会議に加わり、「不服従運動」提唱者として、インド民族運動の最高指導者として世界的に知られるようになっていきます。

高まる反英運動や「ヒンドゥー対ムスリム」の対立などの混乱した情勢の中で指導者としての役割を果たしていきます。

1945年に第二次世界大戦が終結しイギリスは戦勝国となりましたが、国力は衰退し、インドへの統治を続けることが困難となっていきます。

そんな中、イギリスがインド国民軍やインド将官を「反逆罪」で裁判にかけようとしたことに対し、ガンジーがインド国民に向けて「独立運動」の宣言をします。これがインド全土に広がり、ついに1947年にインド連邦が成立しました。

しかし、「ヒンドゥーとムスリム」の対立は激化し、宗教暴動の嵐が全土に吹き荒れる1948年、ヒンドゥー教原理主義者に暗殺され78歳で人生の幕を下ろしました。

多くの人々から支持されインド独立への第一の貢献者として敬われ、ガンジーの誕生日の10月2日は「ガンジー記念日」として国民の休日となっています。

また、インドの全紙幣には統一してガンジーの肖像画が描かれていることからも、インドでの彼の存在の偉大さが伺えます。

ガンジーによる名言

非常に名言が多く、英語の学習教材としても広く引用されています。

いくつか本人よる発言が本当にあったのか出典が不明なものがありますが、ガンジーの名言として知られているものをご紹介します。

Live as if you were to die tomorrow.Learn as if you were to live forever.
明日、死ぬかのように生きろ。永遠に生きるがごとく学べ。

The weak can never forgive. Forgiveness is the attribute of the strong.
弱い者ほど相手を許すことができない。許すということは、強さの証だ。

You can’t shake hands with a clenched fist.
握り拳と握手はできない。

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