81 year-old woman programs smartphone game
81歳女性がスマホゲームをプログラムする
81-year-old Masako Wakamiya set out to prove that making and using mobile phone applications wasn’t purely for young whipper-snappers.
81歳の若宮正子さんがモバイルフォンのアプリを作ったり使用したりすることは単に若者のためだけのものではないことを証明することを始めた。
After six months of studying programming and in regular contact with her teacher, she has produced her very own app, called Hinadan.
プログラミングを勉強して6ヶ月後、指導者と定期的にコンタクトを取りながら、彼女はまさに彼女自身の、「Hinadan(ひな壇)」と呼ばれるアプリを生み出した。
In Hinadan the player must position 12 dolls in their correct position on a display consisting of four levels. The game not only relies on lightning-quick reflexes but on knowledge of the doll festival and its traditions.
「ひな壇」では、プレーヤーは12体の人形を4段で構成されたディスプレイ上の正しい位置に並べなければならない。このゲームは素早く機敏な反射神経にではなくひな祭りやその伝統の知識に頼るものだ。
81歳の若宮正子さん
このアプリを手がけたのは81歳の女性、神奈川県在住の若宮正子さんです。
朝日新聞の取材によると、シニア向けのゲーム開発を知り合いの大学講師に求めたところ、自分で作ることを勧められことがきっかけだったとのことです。
3月3日のひな祭りを前に配信された無料アプリ「Hinadan(ひな壇)」は話題となり、アプリレビューには高評価が並びました。
「帰省したときにおばあちゃんと一緒にしたい」や「外国の方にもおすすめしたい」といったコメントがあがっています。
81歳のおばあちゃんがプログラミングを一から学んで作ったひな壇の配置ゲームやってみた!
ほっこりすると同時に、これを作ったおばあちゃんへの愛おしさで胸がいっぱいです…。素敵。Masako Wakamiya「hinadan」https://t.co/XtJajmzhcQ— 藤みどり(F.MiDoRi) (@FMiDoRi4) 2017年2月27日
インストールして遊んでみました
hinadan (AppStore)
「ようこそお越したもれました」というゆったりした優しいナレーションで始まり、ひな飾りの説明ののち最後に「はるかいにしえの京の都の身分の高いお方らをしのんでたもれ」と締めくくっています。
画面には、お内裏様とお雛様をはじめ三人官女や五人囃子など12体の人形が表示されています。各人形をタップすると「官女・三宝」などの説明があらわれ、それらを4段のひな壇の正しい位置に並べるゲームです。
正解するたびに「ポンッ」という鼓の音が鳴り、耳に心地よいです。全問正解すると褒めてもらえますよ。
シニアに配慮しドラッグの操作は使わずタップのみにて対応、反射神経やスピードも必要ないためゆっくり楽しめます。何度もチャレンジできるのもユーザーに優しいアプリですね。
そもそも若宮さんとはどんな人?
若宮さんは約10年前からシニア対象のパソコン教室を開催しています。セルや罫線を塗りつぶしてデザインを考えていく「エクセルアート」といった新しい教材も考案しました。
シニアのためのインターネット交流サイト「メロウ倶楽部」の設立者でもあり、この倶楽部は日本をはじめ、アメリカ、フィリピン、台湾、スペインなどに約400人以上の会員数を誇ります。
メロウは英語の「mellow」で「円熟した・まろやかな」といった意味があります。
サイトの会員は65歳以上が約9割を占めていて、特に80代がアクティブに活動しているとのことです。レンタルサーバーを利用し、システムの構築運営すべてを自分たちで行なっています。
会議はすべてサイト上で行い、スカイプチャットなども利用するとのこと。オフ会を開催したり、日韓交流などの国際交流にも積極的に取り組んできました。
また、シニア世代が経験した激動の時代の記憶を後世に引き継ぐ活動にも力を入れています。
様々な分野で活躍する人が自身のアイデアなどを語るイベント「TED×Tokyo」で若宮さんが79歳のときにスピーチした動画をご紹介します。
2014年の「Now is the time to get your own wings」の再生回数は7万回を超えています。
はじめの1分ほどの自己紹介は英語でされています。その後は英語通訳付きです。
翌年翌々年と続けてTEDに参加していて、本当にチャレンジ精神あふれるシニアですね。
ひな祭りを海外に紹介する
日本独自のひな祭りを海外に向けて紹介している動画がありました。その歴史が英語で紹介されています。
アプリを試したときに気になっていたお内裏様とお雛様の位置、京都は他の地域と違って反対に並べると記憶していましたが、その点も解説されていました。
他に、イースターの前の「パンケーキの日」についての話題があがっています。フライパンでパンケーキを放りながらレースをするそうです。動画は字幕付きで初心者にも聞き取りやすいですよ。
海外でもひな祭りのようなお祭りがあるのか調べてみたところ、インドで10月に行われる「ナヴラートリ」というお祭りがありました。ヒンズー教の女神に祈りを捧げるお祭りで日本のように女の子だけではなく女性全員を対象としたお祭りです。
地域によって祝い方は少し異なるようですが、例えば北インドでは9日間昼間の断食や女神達への礼拝や捧げ物などがされます。
Navratri doll(グーグル画像)
お祭りの目的や規模は大きく異なりますが、何段にも人形が飾られ、日本のひな祭りの段飾りとそっくりです。男女ペアの人形がガネーシャやシバ神などに囲まれているそうです。