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折り紙の会社が破産

折り紙

Origami company bankrupt

折り紙の会社が破産

Daiyoshiko, a 120-year-old paper company known for their Daiyo Educational Origami, has declared bankruptcy.

「ダイヨの教育おりがみ」で知られる創業120年の和紙製造会社の大与紙工(だいよしこう)が経営破綻した。

It was widely used in schools but use peaked in 1991 and has been steadily declining due to a decrease in origami enthusiasts.

学校などでも広く使われていたが、1991年をピークに愛好者の減少により売り上げが着実に減少していた。

They tried expanding to nursing homes in Japan as well as the European and American markets, but there was just not enough demand.

日本国内の老人ホームや、欧米への販売などの事業拡大を試みていたが、十分な需要がなかった。




大与紙工(だいよしこう)が倒産

「教育おりがみ」で有名な明治24年創業の大与紙工(だいよしこう)が倒産し、ネットでは寂しがる人や懐かしむ人がたくさんの思い出を語っています。

表紙を見れば誰もが思い出すほど有名な「教育おりがみ」シリーズには、金と銀が1枚ずつ入っていて子どもの頃はこの金銀を宝物のように大切にしていた人が多くいました。

手触りや裁断の正確さにも優れていて折りやすかったという意見も出ています。

昨年、公式サイトには「創業120周年を迎えることができました」と掲載されていましたが、2017年1月31日をもって倒産となりました。

一方、ダイヨの倒産ニュースに伴い、ダイヨの折り紙だと思っていたものは実はトーヨーの「教育おりがみ」だったのでは? という話題でも盛り上がっています。

どちらもパッケージには「教育おりがみ」と記載され、折り紙で折られた動物が掲載されていて背景は水色。会社名が書かれてはいるものの非常に似ているため記憶が入り混じっている人も多くいるようです。

なお、ダイヨは大阪の折り紙メーカーですが、トーヨーは「愛され続けて74年」と公式サイトで語る昭和15年創業の東京のメーカーで海外での普及活動にも力を入れています。

子どもの遊びを超えたレベル

ほとんどの人が子どものころ慣れ親しんだ折り紙なので、代表的な鶴などは折れるのではないでしょうか。

折り紙の本を参考に少し高度なものに挑戦したことがありますが、2次元で描かれた折り方の説明は解読が難しいものです。

最近は動画がたくさんあがっていて視覚で理解できるので複雑なものにも挑戦しやすくなっています。子どもが喜ぶキャラクターものもたくさんあります。

本格的なものを仕上げるために、先がカーブしていて先端の切れ味が違う特殊な専用ハサミや、乾燥後の反りが少ない細口ノズルののりなど、折り紙製作をサポートするグッズも売られています。

一方、非常に緻密な技術でハサミを使わず1枚で昆虫や伝説の生き物などを折りあげる神谷哲史さんの動画があります。

3歳から折りはじめ現在では世界的に有名な折り紙作家の一人です。

最高傑作の「龍神」は縦横2mの和紙を使用し1日数時間を費やし1ヶ月以上かけて製作されています。

見た目に面白いものでは、お札で作る「ターバン野口さん」が知られています。こちらはひな祭りのターバン野口さんです。

世界各国でもお札を使ったさまざまな折り方を楽しむ人がたくさんいます。

その他、海外ドラマ『プリズン・ブレイク』で折り紙が小道具として使われ、あれは鶴なのか白鳥なのかと話題になったり、マイクロソフトがプロジェクト名に「限りなく美しいものに変化する可能性」という意味を込めて「origami」とつけたことがあるなど、世界中で折り紙は知れ渡っています。

学術的な話でいうと、折り紙の応用・研究にはいくつもの数学的課題が含まれています。人工衛星の太陽電池パネルやエアバッグの折り畳みなどにも応用されているとのこと。

ウィキペディアに「折紙の数学」という項目もあり折り紙の奥の深さに驚かされます。

おまけの「折り紙の歴史」

折り紙は他から伝わったものではなく日本伝統の遊びと言われています。

7世紀初めに紙の製法が大陸から日本に伝えられ「和紙」が作られました。当初は文字を書くために使われていましたが、次第に神への供物などを包むようになっていきます。

室町時代には、熨斗(のし)などで使われる儀礼折り紙の礼法が考案されました。江戸時代には各藩が和紙の生産量を増やしたことで価格が下がり、折り方そのものを楽しむ遊戯折り紙、つまり「折り紙」として庶民に広まっていきます。

世界で最も古い折り紙の本『秘傅千羽鶴折形(ひでんせんばづるおりかた)』は1797年に出版され、49種の折鶴が紹介されています。子供だけでなく大人も折り紙を楽しんでいたことが伺えます。

日本折紙学会の会員が中心になって、再現ならびに本文の解釈と翻訳を試みました。

特別展示 「秘伝千羽鶴折形」の再現(折紙アートミュージアムより)

19世紀には日本の開国とともにヨーロッパにも伝わっていきました。その後、教育に取り入れられるなどますます盛んになっていき、現在では世界各地に折紙愛好家の団体があり、「origami」という言葉が通用するほど浸透しています。

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