Japan setting up disaster response teams for animals
日本が動物への災害対応チームを設立
Veterinarians and other medical professionals in Japan are working to create disaster response teams to care for pets and livestock in emergencies.
日本の獣医と他の医療の専門家達が、緊急時のペットや家畜の世話をする災害対策チームの設立に向けて働きかけている。
The groups, known as veterinary medical assistance teams, or VMATs, set up bases in disaster-hit regions to care for animals in need of aid or protection.
このグループは災害派遣獣医医療チーム(VMAT)として知られ、援助や保護が必要な動物のために、災害地域に拠点を立ち上げた。
VMATs have been established in Gunma, Osaka and Fukuoka prefectures, and experts are holding seminars in other regions to expand coverage.
VMATは群馬、大阪、福岡に設立されており、専門家達は対象範囲の地域を拡大するために他の地域でセミナーを開催している。
VMAT(ブイマット)とは?
ペットへの災害支援チームとして2013年に全国で初めて福岡県獣医師会が中心になって設立されたのがVMAT(ブイマット)と呼ばれる動物専門の災害対策支援チームです。
獣医師、動物看護師、訓練士などから構成され、災害発生時に人命救助を妨げずに、初期の被災動物の救出・保護活動を目指しています。
このチームは先の熊本地震でも活動を行っており、福岡からはじまり群馬、大阪と支部設立により活動が広がっています。
ニュースにあるように活動対象は犬猫などのペットだけではなく、家畜や人に危害を与える被災地域における特定動物(サル、トラ、タカなど)も入っています。
初期対応だけではない問題
この問題は災害発生時の救助の問題だけではなく、避難生活におけるペットの問題にもつながっています。
環境庁が発行する資料では東日本大震災の時にペットとの避難生活のトラブルがいくつか報告されているので抜粋してみます。
東日本大震災に伴う自治体へのアンケート調査結果によると、避難所でのペットのトラブルでは、犬の鳴き声や臭いなどの苦情が最も多かった。
その他、「避難所で犬が放し飼いにされ、寝ている避難者の周りを動き回っていた」、「ペットによる子供への危害が心配」、「ノミが発生した」など、飼い主による適正な飼育が行われていないことによるトラブルが多く見られた。
また、「アレルギー体質の方がいることから、避難所内で人と同じスペースで飼育することが難しい状況があった」など健康への影響についての報告があるほか、「他の避難者とのバランスを考慮して貰えず、自分のペットへの過度の要望を通そうとする避難者がいた」など、飼育マナーに関する意見も各地で報告されている。(災害時におけるペットの救護対策ガイドラインより)
災害時にはペットも混乱して普段と違う行動をとったりする問題があります。また普段からのしつけの対応や、マイクロチップによる飼い主の特定など、さまざまな角度からペットの災害時の対応が研究されています。
環境庁のページにまとめた資料がありますのでご紹介しておきます。
かなり膨大な資料のページになっていますが、その中で飼い主向けに要点を抜粋したガイドラインも発行されています。
一般飼い主編/抜粋版(環境庁/PDF)